子どもと料理をする際のルール
前回、子どもと料理をする時におすすめの道具についてご紹介しましたが、今回は子どもをキッチンに招き入れる際に、子どもと共有したいルールについてお話します。子どもと料理をする時に一番大事なのは安全ですよね。ここが心配で子どもをキッチンに入れたくない、と感じているお母さんも多いと思いますが、子どもがちゃんと理解できるように伝え方を工夫すれば、子ども達は案外、しっかりとルールを守ってくれるものです。 包丁…
食育の中には大人を対象としたものも含まれますが、私は子どもの頃からの食育を勧めています。それは子ども達にとってメリットがたくさんあるからです。今回は、その中でも特に重要だと思う3つのメリットについてご紹介しますね。
子どもに食育を行うことの一番のメリットは、正しい食習慣が無理なく身につけられることです。白紙のキャンバスに絵を描くことは簡単ですが、書いてある絵を修正するのは大変ですよね。食習慣も同じで、大人になってから食習慣を改善するよりも、まだ食習慣が完成されていない子どものうちに正しい食習慣を身に付ける方がはるかに簡単です。食育を通して様々な食材や料理に触れながら、食の楽しみ方や選び方を身に付ける事が、正しい食習慣を身に付ける事につながっていくのです。
大切なのは楽しみながら食に触れる、という部分。食に関する事って、正しさを伝えたいあまり厳しくなりがちですが、お母さんが怖い顔をして話す内容は子どもにはなかなか伝わりません。例えば、「好き嫌いせずにバランスよく食べなさい」と伝えるより「栄養バランスが良いメニューにするために足りないものは何か探すゲームをしよう」と伝える方が、子どもにとっては受け入れやすそうじゃないですか?私たち大人は「正しさを伝える事」よりも「楽しく伝える事」を大事にしたいものです。
子どもへの食育の2つ目のメリットは、食を通して様々なことを学べることです。「調理」という一つの作業だけでも、「レシピという文章を読むこと」「分量を計算すること」「料理を通した地理や歴史の話」など、いわゆるお勉強につながる内容はもちろんですが、「一緒に作業する人とのコミュニケーション」「上手くいかないことを解決しようとする姿勢」「盛り付けの色彩感覚や創造性」「作った料理を食べてもらう相手への思いやり」など、今の教育の中で重要視されている「非認知能力」を伸ばす要素もたくさんあります。昨今、様々な幼児教育があふれていますが、毎日触れるものである「食」を通じて学ぶ幼児教育であれば、日常生活の中で無理なく学ぶことができるのが良いですね。
子どもへの食育の3つ目のメリットは、親子でコミュニケーションをとる機会が増える事です。一日三回の食事の時間はもちろん、その準備や片付け、食材の調達の時間なども入れると、日常生活の中でも「食」に関わる時間はとても長いですよね。そんな「食」を通じて子ども達に働きかける事で、自然と子どもとコミュニケーションをとる機会が増えます。また生きていく上で欠かせない「食」に関して、「楽しい」「できた」と感じられるようになる事は、子どもの自己肯定感を高める事にもつながります。
このように子どもへの食育には多くのメリットがあります。改めて機会を作らなくても、日常生活の中でできるのが食育の良いところ。ぜひ子どもへの食育を取り入れてみてくださいね。私が普段どんな食事を準備して、それを通じてどんな食育をしているかは、下記のメルマガで日々配信中なので、興味のある方はぜひ登録してみてください。
2023年01月03日
2024年03月14日
前回、子どもと料理をする時におすすめの道具についてご紹介しましたが、今回は子どもをキッチンに招き入れる際に、子どもと共有したいルールについてお話します。子どもと料理をする時に一番大事なのは安全ですよね。ここが心配で子どもをキッチンに入れたくない、と感じているお母さんも多いと思いますが、子どもがちゃんと理解できるように伝え方を工夫すれば、子ども達は案外、しっかりとルールを守ってくれるものです。 包丁…
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